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マズローの欲求段階説


師匠、伊東隆利先生はいつも「歯科医師免許の隅から隅まで活用できるように知識と技術を学びなさい」と言われていました。

今の私があるのは伊東歯科口腔病院での8年間の修行のおかげだと感謝しています。

私の目指す歯科医院の医療理念は、「お口の健口と感動」をともに創る です。

簡単にいえば「アットホーム&ハイクオリティーで、スタッフ&患者様の笑顔があふれる歯科医院」です。

なのでスタッフに患者様の口腔内を診るときは、「どうしてこのようになったのか?今後どのような状態になるのか?

過去と未来をイメージし、患者様にベストな治療・メインテナンスを考えてください。」と伝えています。

今回は患者様にもお願いが…「将来どんな口腔内でいたいか」イメージをしてみてください。

皆様が自分の将来を具体的に伝えてくださると、スタッフみんなで寄り添いサポートできるようになります。


2022年09月30日

子どものむし歯が最も多い!


悲しいニュースがありました…

熊本市は政令指定都市の中で3歳児むし歯有病者がワースト1位でした。

さらに、熊本県もむし歯有病者率が1歳6カ月児は2019年度、全体の1.76%で全国ワースト1位。

3歳児もワースト3位と乳幼児全体でむし歯の罹患[りかん]率が全国平均より高かったそうです。

人生100年時代、お子様が健康&健口で生活できるようにご家族&歯科医療人で守っていきましょう。

私の二人の子供は、ママが仕上げ磨きを頑張ってくれたのでむし歯なしです。

これは子供に残せる最高の財産だなぁ~と思っています。

2022年08月31日

失ってから後悔したもの

6月、久しぶりに福田病院の母親学級で歯の大切さを講演してきました。

人生100年時代になるそうですが、むし歯になった歯を健康な歯に戻すことはできません。

生まれてくるお子様の歯を守れるのは、お母様&ご家族ですよ‼

~みんなで守りましょうね~ と。

といいますのも、下のような記事があるからです。

【失ってから後悔したもの、第1位は「歯」】

ご自身の体について「変化してほしくなかったこと」「失って後悔しいていること」を聞いたところ、

「歯」と回答した人が61.3%と「髪の毛」や「体型」をおさえて最も多い結果となりました。
「歯」を選択した理由について、「歯を失ってから食べ物が美味しくなくなったから」「化粧にいろいろ手をかけるより、歯に気を使えばよかった」などの声がえられました。


【「加齢による歯の衰え」を感じたのは、平均57.1歳】
 多くのシニア世代が現役世代のうちに歯の衰えを感じていることがわかりました。

最も多かったのが「60代」で45%、次に多かったのが「50代」で32%でした。

2022年08月25日

大人特有のむし歯「歯の根のむし歯」

「歯の根むし歯(根面う蝕)」は、大人になるとできやすいむし歯のひとつ。

加齢や強すぎるブラッシング、歯周病などの影響で歯ぐきが下がり、歯の根元の「象牙質」が露出したところにできるむし歯です。 

象牙質はやわらかくデリケートで、酸に対する抵抗力も弱いため、むし歯になりやすい部分。

実際、歯の根元が露出した人は、そうでない人に比べて5年後に「歯の根むし歯」になるリスクが3倍も高いといわれています。

さらに「歯の根むし歯」は、自分では気づきにくく進行しやすいため、歯を失う原因にも!

日頃から歯と歯ぐきの状態に気を配り、自分に合った歯みがき習慣を継続して、「歯の根むし歯」の予防に努めましょう。

25歳以上の9割以上がむし歯を経験している上、40歳以上の約4割は、むし歯が原因で歯を失っています。

大人特有の「歯の根むし歯」も、歯肉が退縮すると男性は30歳代から、女性は40歳代から急激に増加するという報告があります。

毎日できるケアとしてオススメなのが、フッ化物配合ハミガキ剤の活用です。

現在、市販されているハミガキ剤の90%以上にフッ化物が配合されていて、最近はフッ化物の量が従来のものと比べて多い、高濃度のフッ化物が配合されているハミガキ剤も増えています。

パッケージにフッ化物配合濃度が記載されているので、選ぶときの参考にしましょう。



【プロケア×セルフケアで適切な歯みがき習慣を!】

歯みがきをするたびに、きちんとみがけているか、みがき残しはないかなどを意識することはとても大切です。

しかし、日々変化するお口の状態は、自分ではチェックしきれないことも事実です。

自分にあった歯みがき習慣を身につけるためにも、歯科医院で健診とセルフケアの指導を定期的に受けましょう。

歯科衛生士さんのプロのアドバイスに基づいた歯みがき習慣を継続することが、大切な歯とお口の健康を保つ一番の秘訣です。

2022年08月25日

おやしらず


親知らずが歯を支える骨のなかに埋ったまま、隣の歯にひっかかって生えてこなかったり、間違った方向に生えてしまう「萌出異常」は、

あごの骨格の発達が不十分な私たち現代人にとってめずらしい症例ではありません。

食べ物が軟らかく調理され、がんばって噛まなくても食べられるようになった結果、現代人のあごの骨格は昔よりも小さくなっています。

生えるスペースが足りなくなり、最後に生えてくる親知らずの「萌出異常」も必然的に増えているのです。

歯科医師としては、①外科処置である ②抜くのが大変 ③たいへんな割には保険点数が低い ④リスクが高い ⑤患者様にはまったく喜ばれない などの理由で、親知らずは抜歯せずに大学病院などに紹介されることが多いのです。

患者さまとしては、①注射が痛い ②抜いた後が痛い ③ほっぺたが腫れる ④下唇付近にしびれが残るリスクがある。

など抜きたくない理由はたくさんありますが、やっぱり抜いておいたほうがいいと思います。

まっすぐはえていればギリOKですが(磨きにくく、むし歯になるリスクが高い)、横になっていたり半分はえている場合は、長い人生リスクが高すぎるので抜いておいたほうがいいと思います。

恥ずかしい話、歯科医師人生26年目で気づいたのですが…

親知らず抜歯の最大のリスクは下唇のしびれ、そのためにCT撮影して神経の位置と根の先の位置を精査するのですが、よく考えたら歯根が完成する前の20代前半に抜いたほうがリスクは低いはず!

ということで長女21歳、昨年冬休みと今年の春休みで抜きました。

なぜ今まで気付かなかったのだろう…


2022年05月31日

危険ですよ~


保険治療では治療費の3割だけですみ、安い費用で治療を受けることができます。

また、治療費は全国一律なので、どこの歯科医院でも同じ費用で治療が受けられるのです。

しかしながら、保険治療は治療方法や手順・治療に使う材料に細かいルールや制約があるため、それ以上の治療が行えないというデメリットがあります。

外科治療などは私の技術次第なので保険治療でも大丈夫なのですが…

補綴治療(いわゆる差し歯・銀歯・ブリッジ・入れ歯など)は、私の技術+歯科衛生士さんの技術+患者様の努力+受付スタッフの笑顔+歯科技工士さんの技術+材質で決まります。

当院はすべての人財に恵まれていますので、保険治療でもまあ納得のいく治療をしています。

まあ自費治療ならもっと気持ちいい治療ができるのですが…

でも最近は…金属材料の高騰+政府の財政難+大企業のロビー活動なのためなのか、歯科企業と一部の大きな技工所が儲かる保険治療が認可されています。

チタン冠は金属アレルギーがないので歯科技工士の腕がよければOKなのですが…

ハイブリッド素材のCAD/CAM冠とインレーは…やめたほうがいいです。

歯を削る量は多いし材質や精度も悪い!

歯科医院としては冠で2年間、インレーは半年もてばまた保険請求できるので、下の写真のようにHPなどで宣伝している○○な先生も多数いらっしゃいます。

しかし実際は、当院で「自費でしたほうがいい」と提案した患者様→

他院で保険治療→

脱離や破折で当院受診→

銀歯にやり直し…

酷いケースになると、

症状のない銀歯を歯科医師のほうから保険のCAD/CAM冠→

脱離や破折…

一生自分の歯で食べられるように、治療法の利点欠点よく聞いてくださいね。

2022年04月29日

マスクシンドローム

最近、マスクの長時間着用による心身の不調を訴える人が増えています。

これは、いわば「マスクシンドローム」によるものと考えられています。

マスクのフィルターがあると、鼻では『気道抵抗』が高まり、一度に大量の空気を取り込みづらくなります。

口で吸う方が抵抗が少なく楽なので、どうしても無意識のうちに口呼吸になってしまいます。

暑くなるこれからの季節は、なおさら口呼吸をしやすくなります。

通常、口の中はだ液の殺菌作用で清潔に保たれています。

しかし口呼吸をしていると、だ液が蒸発して乾燥します。

すると歯石がつき、菌が繁殖するためむし歯や歯周病になりやすくなります。

もう1つのマスクシンドロームは「歯並びの悪化」です。

口呼吸をしていると、口が開けっ放しになり、前歯が出っ張りやすくなることが解っています。

大人に比べて子供の歯は動きやすいので、『マスクが原因で歯並びが悪くなる』ということになりかねないのです。


2022年03月31日

世界各国のお口の悩みトップは知覚過敏


世界各国のお口の悩みトップは知覚過敏。そして日本は3人に1人が口臭を気にしている結果に‼

歯科医師人生26年、この四半世紀で増えたと実感する病気が「くいしばり、TCH」。

パソコン作業やスマホ&ゲームのためにうつむいている時間が増えたこと、非寛容社会になってストレスがたまりやすくなったことが原因なのかもしれませんね。

そのために知覚過敏の患者様増えました。   

サンスタ—が、ヨーロッパ・アジア・南北アメリカ地域の15ケ国で、18歳から65歳までの男女15000人を対象に、世界最大規模となる歯科治療を含む口腔衛生に関する意識調査を実施。

その結果、口に関する悩みで最も多かったのは知覚過敏で、15ケ国平均で30%にのぼりました。

一方、日本は19%と各国で最も低い結果に。

また、アジアは他の地域よりも「口臭がある」と回答した人が多い傾向があり、日本は34%と最も高い結果となりました。

最も少ない8%のブラジルと比べると、4倍以上の差となりました。

日本に関しては、「歯ぐきの炎症•歯周病がある」と回答した人が29%で、口臭とともに15ケ国平均値より高い ことも判明しました。

さらに、「お口の健康、 息をリフレッシュするために実施しているオ—ラルケア」に関する問いでは、「1日2回歯をみがく」のみ15ケ国平均を上回ったものの、「舌をみがく」、「フロスを使用している」、「砂糖の入ったお菓子や飲み物を避ける」など、他のオ—ラルケアは軒並み15ケ国を下回りました。

特に、「帰宅後に洗口液を使用している」と回答した人は、平均20%に対し8% と、調査対象国で最も低い結果に。

世界各国の口腔衛生、習慣、 関心事が明らかとなりました。 


2022年02月28日

「噛めること」ってなぜ大切?




自分の歯でおいしく食べられること。

それは生きる力に直結しています。

自分の歯はもちろんですが、入れ歯になっていてもよく噛める人は、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることのなく生活できる期間)が長いことがわかっています。

さらに近年では、お口と健康の全身との関連が次々と明らかになってきています。


2022年01月30日

むし歯菌も全身に影響を及びします


【むし歯菌も血液中に入り全身をめぐります】

むし歯を引き起こすのは、ミュータンス菌という細菌(むし歯菌)です.

お口の細菌は、抜歯などの外科治療や歯磨きなどによって血液中に入り込むことが知られています。

そして、むし歯菌も体中をめぐって全身に影響を及ぼすことがわかってきました。

近年、特に関連が明らかにわかってきているのが、脳と心臓です。

これはむし歯菌も歯周病菌のように、脳卒中や狭心症・心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化の発生に関係しているからと考えられています。


2021年12月31日

歯周病とさまざまな病気


歯周病の原因となるのは歯垢です。

歯垢は時間とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。

この嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと反撃します。

これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。

この中でも、出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。

出血をそのままにしておくと、細菌は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。

歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。

その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。

炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

2021年11月29日

歯周病とさまざまな病気


最近、お医者さんが「お口の健康が大切」だと気付いてくれて嬉しい。

そのため医科歯科連携で手術前にむし歯と歯周病の治療をしてくるように紹介されることが多くなってきました。

しかし、紹介はおおよそ手術の1か月前なので時間がたりません!

定期的にメインテナンスに通われている方は「お口の健康大丈夫だから心配しないでね」とクリーニングだけでいいのですが、

そうでない方の場合…むし歯の治療と歯周病の治療、最低でも3か月はほしいですね。

入れ歯やインプラントの治療まで含めると6~12か月かかることもあります。

歯周病は生活習慣病です。

症状が出た時には手遅れの場合が多いので、定期的に歯科医院受診してくださいね。

2021年10月30日

むし歯は治りませよ。


下にある図のように、むし歯はごく初期のむし歯でない限り治ることはありません。

また私、いつもとなりでみている歯科衛生士さんに認められるような丁寧な治療を心がけていますが、それでも詰め物や歯と詰め物をくっつけている接着剤は劣化します。

なので当院では、基本的にプラークコントロールができている患者様の初期むし歯は削らないで経過観察としています。

しかし、歯科は削って詰めなければお金にならない…

なので「この歯、治療しなくてもよかったのでは?」という詰め物をよくみかけて残念に思います。

当院も開業して15年目、子供のころから診させていただいている患者様もたくさんいます。

ある日、そのなかの一人で関東の大学に行き、今年医療情報を提供する会社に就職された患者様から電話がかかってきました。

「担当している歯科医院で、無料でむし歯の治療とプチ矯正をされたが大丈夫ですか?」とのこと。

「今まで定期的にメインテナンスで診ているけど、削る必要もないし上の前歯だけ矯正したらかみ合わせがおかしくなるかも…」と伝えました。

その子が帰省時にメインテナンスに来られたのですが、矯正装置ははずしてあったのでかみ合わせは大丈夫でしたが…

歯は削られていて、詰めたあったプラスチックも欠けていました。

その歯科医院のHPをみてみたら「できるだけ歯は削らない治療を心がけています。」と書いてある。

あ~腹立つ、私の大切な患者様の歯を削りやがって!

しかし、その子の営業力は素晴らしい!ちゃんと当院を顧客にして東京に旅立ちました。

当院は広告はださない方針なのですが、就職祝いに当院のLINEアカウント作ってもらいました。


2021年09月30日

唾液検査装置「シルハ」

新しい機材導入しました。

5分でむし歯・歯周病・口臭などのリスクが数値化され、

お口の状態を客観的にみれるので面白いです。

私もしてみましたが結果が出るまでドキドキしました。

唾液だけで検査できますので痛くないですよ~

詳しくはスタッフにきいてくださいね。

検査料は2,200円です。

 


2021年08月31日

お口の問題にとどまらない歯周病


歯周病の原因となるのは歯垢です。

この歯垢は歯磨きしないと時間とともに量が多くなり、酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。

嫌気性菌は、歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。

これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。

この中でも、出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。

出血をそのままにしておくと、嫌気性菌は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していきます。

歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。

その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。

炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

あと最近は認知症にも関係あることがわかってきました。

ご自身&ご家族のためにも歯磨き&歯間ブラシ頑張りましょう!


2021年07月31日

歯周病が進行しやすい人は…


歯科医師人生25年目、この25年で非寛容社会になったなぁ~と思います。

長引く不景気と毎年おこる大災害、スマホの普及で言いたいことは気軽に発信できるし、とどめにコロナウイルスのパンデミック…皆様ストレスたまっているのか、くいしばって歯や顎関節にトラブルをおこす人の増えたこと…

「歯周病は人類史上最も感染者数が多い感染症」(2001年にギネス世界記録に認定されました)です。

くいしばりのしすぎで、歯周病が悪化して受診される方増加していますので、皆様気を付けてくださいね‼

ちなみに歯周病は頑張ればほとんどの人が改善する病気です。

私たちがフォローしていきますので頑張りましょうね。


2021年06月30日

25年目の結論「ブリッジはやめたほうがいいですよ」

歯科医師人生25年目…

幸運にも初めて勤務した歯科医院で、素晴らしい指導者・先輩に出会えたおかげで、今まで幸せな歯科医師人生おくれています。

感謝ですね。

25年歯科医師してきた結論は…

ブリッジはやらないほうがいいですよ~

自費でも。

 

 

2021年06月26日

「歯周病」は全身の健康に影響します‼


【歯周病の正体は細菌感染症】

歯を失う最大の原因が歯周病です。

歯周病はポルフィノモナス・ジンジバリス菌などの細菌(歯周病菌)が増えることによって起こる病気です。

歯磨きが不十分だと、歯の表面にネバネバとした歯垢(プラーク)がつくられます。

この歯垢は細菌のかたまりで、歯周病菌も歯垢の中で増え続け、炎症を起こして歯を支える組織(歯周組織)を破壊していきます。

【歯周病は静かに進む】

歯周病の初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行していきます。

このような病気を「サイレント・ディズィーズ(静かな病気)といいます。

成人の約8割が歯周病になっているにもかかわらず、自覚している人が少ないのはそのためです。


2021年05月31日

「噛めること」ってなぜ大切?


自分の歯でおいしく食べられること。

それは生きる力に直結しています。

自分の歯はもちろんですが、入れ歯になっていてもよく噛める人は、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)が長いことがわかっています。

さらに近年では、お口の健康と全身の健康との関連が次々と明らかになってきています。

この話は6月号で書きますね!

歯は大事ですよ~お口は「命の入り口、心の出口」ですよ~

2021年04月30日

低位舌(ていいぜつ)に注意!


「低位舌(ていいぜつ)」は舌が正常な位置よりも低い位置にある状態のことをいい、舌の側面にはびらびらの歯型の跡などか見られるのが特徴です。

お子様が「いつも口がポカンとあいている」「声が小さい」「滑舌が悪い」「クチャクチャ音をたてて食べる」等の状態が目立つ場合は「低位舌」の可能性が考えられます。

【低位舌が原因と考えられる具体的な状態】
・いつも口がポカンと開けている~舌が下にあると、気道の上に舌が乗るため、気道が狭くなりがちです。そのために、お口を開けて気道を確保して口呼吸をしてしまいます。

・発音や滑舌が悪い~低位舌は舌の筋力が弱いので、上の顎の口蓋の部分に舌をつけることが難しいです。したがって、タ行、ナ行など、口蓋に舌をつける発音が悪くなります。

・くちゃくちゃ音をたてて食べる~舌の筋力が弱いと、舌を丸めて食べ物の形を整えたり、口蓋に食べ物を押し付けて、潰して食べることができないので、クチャクチャ音がします。

・口腔乾燥症(ドライマウス)気味である~口呼吸のため唇が乾燥したり、お口の中が乾燥して、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

・舌のふちが歯の形でギザギザになっている~低位舌は、舌を下の前歯の後ろに押し付けて下のあごを押しています。したがって、舌のフチに歯形のあとが付いてしまいます。

・むせやすい~低位舌は舌の筋力と操作性が弱いために、舌を口蓋につけて飲み込む摂食嚥下が苦手です。したがって食道にうまく流れずむせてしまうのです。

・いびきをよくかく~低位舌は気道をふさぐので、睡眠中にいびきをかく様になります。

・風邪をひきやすい~口呼吸になってしまうので、細菌やウイルスが直接、喉に入り感染すくなります。

【トレーニング方法】

・ガムトレーニング~「ガムトレーニング」を1日3分以上続けると舌の機能が回復し、舌に関係する筋肉の力が強くなり舌の位置が正しい位置に戻ってきます。

・MFT(口腔筋機能療法)~後天的な筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく (MFT)により、舌を正しい位置に導きます。

・あいうべ体操&口テープ~今井一彰先生おすすめ!私も毎日やっていますが、費用もほとんどかからずいい健康法です。

※詳しいことは、歯科衛生士さんに聞いてみてくださいね!







2021年03月30日

マスクをしていると口臭が… 


現在のところ、免疫学の第一人者の話ではマスクをはめなくていい生活に戻れるのは、「うまくいけば2、3年後」らしい…長いですね~

マスク生活で最近話題になっているのが「口臭」その原因は?

原因①:雑菌の繁殖-本来、唾液自体はさらさらとして臭いものではありません。

しかし、唾液は乾くと臭いの原因に! マスクをしているとどうしても呼気、吐息がマスクにつきます。

その唾液が乾くと菌が繁殖し、臭いの元となります。

原因②:自身の口臭-自分の口臭が原因というパターンも!

むし歯や歯周炎、歯周病などの原因も考えられますが、睡眠不足や不規則な生活、免疫力の低下や体調不良などでも口臭は起こります。

特に女性は、女性ホルモンの変化が口臭の原因になることも。

過度なダイエットも、糖が不足することでフルーツが腐ったような臭いの“ケトン臭”を放ち、口臭の原因となるので注意してください。

原因③:ストレスや口もとの運動量減少による口内の乾燥-マスクをしている状況は、少なからずストレスがかかっています。

マスクをしていると前頭筋に力が入り、まばたきが減るなどの顔全体の運動量が減ってきます。

運動量が減ると自然と唾液の分泌が減ります。

『対策法』

対策①:マスクを付ける前に口のなかの雑菌を減らす―歯磨きをして、口のなかの雑菌をできるだけ減らしてからマスクをつける。

対策②:半年に1度は歯医者さんへ―美容室やネイルサロンにはこまめに訪れるのに、むし歯があっても放っておいたり、恐くて歯医者さんに行かなかったりする人が多いです。

しかし、モデルさんや女優さんなど美意識の高い人こそ、歯のケアを優先しています。

むし歯の早期治療はもちろん、プロにクリーニングをしてもらうだけでも口臭予防になります。

対策③:水分補給はこまめにする―口のなかを乾燥させないことが重要なので、こまめに水分補給をするのは有効です。

対策④:食べ物をしっかり噛む―“噛む”という行為が唾液を作り出し、口臭予防につながります。

対策⑤:姿勢を正す―最近はスマホの長時間利用やPCの見過ぎで姿勢が悪くなり、口がポカーンと開いてしまっている人が増えています。

口が開いていたり口呼吸をしている人は、自ずと口のなかが乾燥します。

上あごに舌がしっかりとついた状態が舌の正しい位置です。

口を閉じ舌を正しい位置につけるだけで、唾液が分泌されるようになり、口臭予防につながります。

対策⑥:耳つぼマッサージ―耳の前部、少しくぼんでいるところ(写真赤マル箇所)を指でぐっと押してください。

すると口のなかにじわっと唾液が分泌されます。口の乾燥を感じたら、このツボ押しをしてみてください。


2021年02月26日

口呼吸はダメよ‼


呼吸は鼻でするのが正しいのですが、日本人の7割(子どもでは8割)が口呼吸をしていると言われています。

特にコロナウイルス感染予防のためにマスクをするのが普通となってから、多くなったと感じます。

【鼻呼吸のメリット】

人間の呼吸は、鼻で行うのが本来の形であり、鼻呼吸にはさまざまなメリットがあります。

鼻には鼻毛や鼻水があることで、常に適度な温度や湿度が保たれていて加湿器のような役割をしています。

また、外の空気の汚れやウイルス、細菌などは鼻を通ることで鼻毛や鼻水により捕獲されてきれいな空気になるため空気清浄機のような役割もあります。

【口呼吸のデメリット】

口呼吸になると多くのデメリットがあります。
①風邪をひきやすくなる(ウイルス感染をしやすくなる)

:口で呼吸することで、鼻のような加湿、空気清浄機のような効果が得られないため、空気の汚れやウイルスをそのまま身体に取り込んでしまいます。

②むし歯や歯周病、口臭につながる

:口呼吸による口腔内乾燥で、唾液分泌量が減ることでむし歯、歯周病、口臭に影響がでます。

③ほうれい線や口のたるみ

:口呼吸では口を常に開けているため、お口の周りの筋肉(口輪筋)が衰えてしまいます。

④睡眠時無呼吸症候群

:口を開けて寝ていると、舌が喉の奥の方に落ちこんでしまうため、睡眠時無呼吸症候群に繋がることがあります。

⑤歯並びが悪くなる

:特に口をポカンと開けている子どもに多く、口呼吸をし続けていると、出っ歯になったり歯並びにも影響がでます。

このように口呼吸のリスクは大きいのです。

口呼吸になる原因が、鼻炎や副鼻腔炎などで鼻が詰まっている場合にはそちらの治療がまず必要になりますが、くせや習慣で口呼吸になってしまっている場合には、鼻呼吸を意識することで改善していくことができます。身体だけでなくお口の状態にも影響の出て来る口呼吸、皆さまもぜひ意識してみてくださいね。


2021年01月30日

家族みんなで歯科受診しようね2


医療法人至誠会 いりさ歯科医院 の医療理念は

「お口の健康と感動」をともに創る

です。

お口は、「命の入口、心の出口」!

ずっと健康&健口で生活していくためにも、毎日の歯磨き&歯間ブラシと定期的なメインテナンスお願いします。


2020年12月31日

家族みんなで歯科受診しようね! 


コロナの落ち着いた?10月21日、福田病院の母親学級で講演してきました。

私の目標は、

①当院に受診しているお子ちゃまたちが、むし歯なしできれいな歯並びに成長すること。


②成人したらむし歯と歯周病の予防に、痛くなくても定期的メインテナンスに来院してくれること。

③高齢者がいつまでも健康&健口で食事がとれること。 

なので、お母さま達に講演するのが大好きなのです。

お母さま達へのアドバイスとして、「出産前にパートナー、そしてできればご両親にも歯科受診をすすめてください」と説明しています。

なぜかといいますと、むし歯菌も歯周病菌も「うつる」からです。

さて、生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にはむし歯はいません。

でも、食事を与える際に家族が使った箸やスプーンから、また喋っているときに飛んだ唾液などから、むし歯は感染します。

そう、むし歯は「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌による感染症なのです。

家族の口腔内にむし歯が多ければ多いほど、唾液中のミュータンス菌も多く、感染の確立は高くなります。

また、歯周病の代表的な原因菌として強い悪臭を放つ「ジンジバリス菌」というものがあります。

この菌も親子や夫婦間で感染し、感染すると歯茎にしっかりとくっつき退治しにくいのが特徴です。

「ジンジバリス菌」のほかにも「アクチノマイセテムコミタンス菌」という10代後半あたりで急激に歯周炎が進んでしまう原因とされている菌があります。

研究の結果、この菌は永久歯が生えそろわない時期に大人から子供へ感染することが報告されています。

このような菌は、毎日使用している歯磨き粉を家族みんなで使っているような場合、歯磨き粉の先端が前回使った人の歯ブラシが触れていたことから感染してしまうことがあります。

皆様は風邪やコロナやインフルエンザが流行ると、マスクをしたり、うがいや手洗いをしっかり行って対策されるかと思いますが、むし歯や歯周病も家族みんなでしっかり予防対策したいと思いませんか?


2020年11月30日

やってはいけない保険治療②


最近、下の写真のようなケースが多くて頭を悩ませているので、今回は保険で適用されてる白い詰め物(コンポジットレジン)について説明しましょう。

私は、「動機善なりや、私心なかりしか」を念頭に置いて治療方針をたてるようにしています。

つまり利益ではなく、患者様の将来のために一番良い治療法はどれなのか?と考えながら治療法を提案します。

しかし、良い治療法は時間と費用がかかる…

コンポジットとは「混合の」という意味で、コンポジットレジン(以下CR)は、合成樹脂(レジン)にフィラー(ガラスやセラミックなどの鉱物の微粉末)を混合して作られています。

このため、強度が高く色や透明感などが天然の歯に近いという特徴があります。

このコンポジットレジン、20年前と比べると材料としてよくなってきているので、私も日常診療でよく使用します。

しかし材料には適材適所があります。

CR治療の利点は、

①歯の削る量が少なくてすむ

②色が白い

③治療が一日で終わる

④治療費が安い、

などがあげられます。

また、歯科医院としても歯科技工士に技工料を払わないですむので利益率の高い治療法でもあります。

欠点は、

①強度(過度な力がかかると壊れる)

②水分(唾液などの水分があると歯と接着しない)

③歯科医師の技術と誠実さで予後が大きく変わる…まあ③は他の治療でもですが、CR治療は特にでてしまいます。

下の写真は、数年前に銀歯を白くしたいと受診された患者様の写真です。

私は力のかかる大臼歯だったので自費のセラミックインレーをすすめたのですが…

今回「歯がしみる」と受診された時の写真が右の写真。

他の歯科医院で保険CR治療したみたいですが、強度不足で力のかかるところは欠けてすり減って象牙質がみえているし、隣の歯との接するところの形もよくなく清掃しにくいのでむし歯が進行している。

う~ん悲しい…これからまた治療すると歯を削らなくてはいけないので、よけいしみる可能性がでてしまう。

「早い・安い・きれい」も患者様のニーズのひとつですが、歯には治癒能力はないし、治療して一生もつわけではありません。

治療法を選択するときは将来のことも考えてくださいね。


2020年10月31日

やってはいけない保険治療①


動物でも植物でも表面は外部からの防御機構が備わっている。

さすがのコロナウイルスも粘膜から侵入はできても皮膚からは侵入できませんよね。

歯の表面のエナメル質も由来は皮膚と一緒なので防御機構が備わっています、

しかし象牙質や歯根には防護機構がないので、

いつも皆様に「むし歯は治らないから、痛みがでる前に受診してね!」と言っているのです。
 

つまり、エナメル質は大事!

だから私の治療方針では、可能な限り歯は削らない。

しかし6年ほど前から厚生労働省は小臼歯のCAD/CAM冠(プラスチックと陶材を混ぜた樹脂)を保険適用にしてしまいました。

さらに今年9月からは前歯も適用になりました。

理由は歯科用金属(金・パラジウム)の価格が高騰しすぎて、銀歯の治療をすればするほど歯科医院が赤字になるからです、まあ当院はまだ頑張っていますが…

保険適用のCAD/CAM冠、当院では

①神経をとって歯が弱って銀歯やジルコニアでは歯への負担が大きい

②歯周病で歯が長くなり接着面積が確保できるケース以外はすすめません。

治療法を選択するときは①コスト面②審美面③健康面を考えなくてはいけません。

保険適用CAD/CAM冠は患者様からすれば②審美面③健康面がとりあえずの利点(自費のCAD/CAM冠は材質・精度ともにオッケーです)

歯科医院からすれば①患者さんが喜ぶ②保険点数が高い③金属代がかからないのが利点。

他院のHPをみていると、保険CAD/CAM冠を大々的に宣伝しているところもありますが、トラブルがでてきています。

保険CAD/CAM冠を選んでもちゃんときれいに治療はしますが、将来のこともよく考えて選択することを切に願います。 

エナメル質=皮膚=防御機構ですよ!






2020年09月30日

歯の根っこのむし歯に注意!


根面う触は、歯の根が露出している成人に見られるむし歯です。

現在ではむし歯予防が進み、乳歯のむし歯の数は減少傾向にあります。

その反面、永久歯、特に壮年期のむし歯の数は増えているという調査結果が報告されています。

そのなかでも問題になっているのが、根面う蝕(歯の根っこのむし歯)です。

根面う蝕の歴史は縄文時代にさかのぼります。

狩猟のみで生活していた時代は、ほとんどむし歯は発生していませんでしたが、縄文時代に入り、土器を使って食べ物を煮炊きしていたことから、デンプン質の粥が歯に付着してむし歯の原因になったと考えられています。

この頃のむし歯は、かみ合わせや歯の溝からは起こらず、歯と歯肉との境目(根面)からの
むし歯(根面う蝕)がほとんどでした。

むし歯がほとんど見られなかった時代でも根面う蝕は存在していたほど、歯の根はむし歯になりやすい部分だったことがわかります。

【根面う蝕の原因】
1.歯根の露出

歯肉が減少し根の部分が露出することがあります。

原因は、①歯周炎②ブラッシング圧が強い③過度の歯ぎしり・くいしばり などが考えられています。

2.歯垢の存在

歯垢(むし歯菌)が砂糖や炭水化物などを利用して、酸を作り歯根を溶かします。

3.歯根は溶けやすい

歯根は歯冠(エナメル質)より、酸によって5倍も溶けやすい。

4.飲食回数の増加

飲んだり食べたりする回数が多い場合は、歯が溶ける機会も多くなります。

また、1回の食事時間がダラダラと長い場合や、少量ずつちょこちょこ分けて食べることもむし歯の原因となります。

5.砂糖や炭水化物の摂取

砂糖・炭水化物は、むし歯菌が酸を作るために必要なものです。

6.唾液の減少

酸を中和する働きのある唾液が少なくなると、むし歯は進みやすくなります。


2020年08月30日

特に高校生までは定期的に歯の健診を!


6月4日はむし歯予防デー、6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。

しかし今年はコロナウイルスのおかげで学校歯科健診が未定の学校が多いのではないでしょうか。

そこで心配しているのが「子供たちのむし歯が進行していないか?」ということ、といいますのも小学校低学年まではご家族が定期健診に連れてきてくれていた患者様が、久しぶりに高校生で受診したらむし歯や歯肉炎になっていたというケースがたまにあって悲しくなるからです。

歯科医師としては、せめて高校生くらい(本当は一生涯なのですが)までは定期的に歯科健診を受けてほしい!とういことで今回はむし歯になりやすい年齢のお話。

①乳歯はむし歯になりやすい

乳歯は永久歯よりも弱く、むし歯になりやすい傾向があります。

また歯の生えはじめたばかりの年齢というのは、歯の表面のエナメル質も十分に固まっていないため、さらにむし歯になりやすい時期です。

具体的には、乳歯が生えはじめる1歳半から、生え揃う5歳ごろまでの時期。

1歳半~3歳頃は前歯から生え揃っていきますので、前歯がむし歯になりやすいです。

3歳~5歳頃は続いて奥歯が生えてきますので、奥歯がむし歯になりやすく注意が必要となります。

②永久歯も生えはじめはむし歯になりやすい  

永久歯の生えはじめの時期はまだエナメル質が固まらず、大人に比べむし歯になりやすい状態が続きます。

具体的には永久歯が生えはじめる6歳頃~10歳頃までの年齢。

特に永久歯に生え変わる小学校低学年頃の年齢では、生えはじめたばかりの未完成な永久歯が多い状態ですので、永久歯のむし歯に要注意な時期といえます。

また中学生・高校生の思春期は、エナメル質が徐々に固まっていきます。

年齢としては、偏食や歯磨き不足が目立ちやすい時期ですので、外的要素も含め、まだまだむし歯に注意が必要な時期です。

③20歳以降はむし歯になりにくい  

20歳を越え成人となった以降は、ほぼ永久歯のエナメル質が固まりますので、それ以前にくらべむし歯になりにくい歯となります。

ただし大人でも歯科医院通いをしている人がいる通り、絶対にむし歯にならないというわけではありません。


20歳以降であっても、歯磨きをしなかったり、偏食や生活習慣があまりに乱れていたりするような状態が続くと、むし歯のリスクは高くなります。

また20代以降はむし歯のリスクは減るものの、「歯周炎」のリスクが徐々に高まります。

④中高年 

歯周炎のない健康な人でも歯の周りの骨は10年で1㎜程度吸収します。

歯周炎だとこれが急速に吸収します。

そのため歯根が露出してしまうのですが、歯根は酸に弱いのでむし歯になりやすくなります。

予防のためにも食後の歯間ブラシは必須です。

2020年06月29日

マズローの欲求段階説


今回のコロナウイルスの件でつくづくおもいました。

普通の生活をおくれることがいかに素晴らしいことか…と。

今回、熊本県でも外出自粛要請がでましたので、メインテナンスの患者様から希望があれば感染リスクを最大限になくしながらのメインテナンスを、希望がなければメインテナンスの延期をおすすめしました。

しかし経験された方はお分かりとは思いますが、歯の痛みは突然激しくなります。

この2カ月間急患対応をメインに診療してきたのですが、「コロナウイルスは怖いけど歯の痛みには耐えられない」という患者様が多く受診されました。

どちらかといいますとスタッフのほうが感染リスクが高いので、痛くてたまらないなか問診や体温計測して申し訳ありませんでした。

いつも伝えていますが、むし歯は治りません、そして歯周炎も溶けた骨は基本的に治りません。

お口の中に違和感があったら早期に受診した方が治療期間も費用もかかりませんよ!

ということで今回は患者様と治療の方向性をすり合わせるために、スタッフによく説明している「マズローの欲求段階説と歯科」の話。

人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するとされています。

今回のコロナウイルスの件は1~2ですね、歯が痛いのは1なので早期治療が必要となります。ちなみにメインテナンスで受診されている患者様は5です。

いりさ歯科医院の目標は5の患者様が増えること!

だって一生食事はしていくものなのですから健康&健口のためにも、痛くなくても歯科医院受診して早期発見&早期治療してほしいですから。

2020年06月01日

大人の皆様必読!「口も衰えるのです」


歯っぴ―タイムズ4月号で書きましたが、歯周炎があるとウイルス感染しやすくなります。

マスコミが「感染を心配して歯科受診を避ける人が多くなっている」と報道していましたが、専門家からいわせると感染を心配してむし歯や歯周病を放置している方がリスクが高いのでは?と思います。

まあ一番リスクが高いのは私たち歯科医療従事者。

現在、大切なスタッフ達と患者様が感染しないように、車内待機や体温計測などを実施しています。お手数ですがご協力の程よろしくお願いいたします。

さて、今回は歯肉炎やむし歯の後に待っているもの…「口腔機能低下症」について書いてみます。

口腔機能低下症とは簡単にいえば「口の衰え」、歯周炎やむし歯を放置していると噛める歯が少なくなってしまって咀嚼機能不全や摂食嚥下障害など命に係わることになります。また噛めたとしても加齢により筋力は衰えてしまいます。

私は趣味で自転車に乗りますが、週に1回は乗らないとすぐに筋力が衰えてしまいます。

同じように加齢により歯・歯を支える骨・口の周りの筋肉・舌(これも筋肉)も衰えます。

つまり、歯周病やむし歯の治療をしてちゃんと噛めるようにして、なおかつ「あいうべ体操」などでトレーニングしないと、筋力が衰えて健口&健康で生きていけないのです。

野生動物だと口腔機能低下⇒死となりますが、人間は食材を料理できるので、噛めなくても柔らかく高カロリーなものを摂取すれば生きていけます。

しかしそんな食生活をしていたら臓器に負担がかかって他の病気になってしまいます。

当院の医療理念は 「お口の健康と感動」をともに創る です。

子どもの患者様には、むし歯なしできれいな歯並びで成長してほしいし、大人の患者様にはいつまでも子供様・お孫様と同じ食物を食べてほしいと思っています。

大人の皆様、お子様・お孫様のためにも健口&健康でいてください。

コロナが怖くて歯科受診したくない人は歯ブラシ&歯間ブラシの徹底お願いしますね。一日最低4回ですよ!







2020年04月30日

歯周病予防でウイルス感染予防を!


これを書いているのは3月17日、安倍首相が小中高学校一斉休校要請をしてから2週間以上経ちました。

この影響でアポイント変更が多くなるかと思っていましたが、当院の患者様は意識が高い人が多いのですね!

キャンセルする方はほぼおらず、家族でメインテナンスに来られる方の多いこと…いや~意識の高い患者様に恵まれていることに感謝!

ということで、今回は歯周病とウイルスの関係について説明します。

お口の中を清潔に保つ、または歯周病治療してお口の中を健康な状態に近づけるとウイルス感染は予防できるんです。ウイルスと歯周病に関係があるなんて、びっくりですよね⁉最近の研究でもその関連性が明らかにされてきました。

歯周病などでお口の中の細菌が増えてくると、ある酵素(プロテアーゼ)が作り出されやすくなります。

そしてその酵素は、ウイルスを粘膜に張り付きやすい状態に変えるのです。

ウイルスは口から感染しやすいので、口の中に歯周病菌が多いと口や喉の粘膜に張り付きやすくなり、感染の機会が増えることになります。

さらに、歯周病の方のほうが重症化しやすいということもわかっています。

つまり、お口の中を清潔にすることで、プロテアーゼという酵素が減るということもわかっています。

そうすることで、ウイルスの侵入経路であるお口の粘膜に張り付く機会を減らします。結果感染確率がへるというわけです。

ある介護福祉施設で、歯磨きや歯石除去など口腔ケアを徹底したところ、そうでない施設にくらべてインフルエンザの発生率が10分の1にまで減ったという報告があります。

他にも、糖尿病など全身疾患があると免疫力が落ちて感染しやすくなったりするのですが、まずは自分でお家でできる事としては、ブラッシングやうがいを頑張ってお口をきれいに保つことですね。

あとは定期検診で歯石を取ったりブラッシングのチェックをしてもらうといいですね。

お口は身体の入り口だと考えれば、そこをきれいに保つ事によって病気のリスクを下げるという事は、理にかなっていますよね!


2020年03月29日

永久歯は一生使う大切な歯!


人間の身体の中では、エナメル質が最も硬い組織と言われています。

物には、硬さをはかる単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度」と言う単位があり、10(硬い)→1(柔らかい)数字が大きくなるにつれ、硬いということになります。

人間の歯をモース硬度で表すと、「7」で、鉄(モース硬度4)よりも硬いと言うことになります。歯は、エナメル質・象牙質・歯髄で出来ていますが、一番硬いモース硬度7の部分は「エナメル質」です。ちなみに象牙質はモース硬度5~6です。とても硬いエナメル質と象牙質で歯髄を守っています。

鉄よりも硬い歯ですが、酸はとても苦手!ご飯を食べた後に歯を磨かなかったり、だらだら食べを続けているとむし歯になってしまいます。

さて、5~6歳になると、乳歯がぬけて永久歯に生え変わりはじめます。 最初の永久歯は、乳歯の奥に生えてくる第一大臼歯(六歳臼歯)。 この歯は、かむ力がもっとも強い、大切な歯です。 その後、前歯から順に生えかわり、13~14歳ごろには、すべて永久歯になります。

現在の平均寿命は男性81.3歳、女性87.3歳、この58年間の間で男性は15.93歳、女性は17.13歳伸びており、2060年には男性は84.19歳に、女性は90.93歳になるといわれています。

永久歯はその漢字からもわかるように生え変わることはありません。つまり6歳で生えてきた第一大臼歯は80年以上使わなくてはいけないのです。

一生自分の歯で食べられるように、一日3回の歯磨きと歯間ブラシと定期的な歯科医院でのメインテナンスしてくださいね!


2020年01月31日

歯の本数が食べられるものを決める


人間の永久歯の本数は28本で、親知らずを加えると32本あります。歯の本数が減っていくと、食べられるものの種類も減っていきます。

およそ20本以上の歯があればほとんどの食品を食べることができますが、それを下回るとフランスパンやたくあんなど、かたい食べ物を食べることが難しくなります。

そして歯が5本以下にまで減少すると、バナナやうどんなどやわらかいものしか食べられなくなってしまいます。

平成25年国民健康・栄養調査によると、20歳以上で歯が20本以上ある人の91.7%が、何でも噛んで食べることができると答えています。

一方歯が1~19本ある人では、何でも噛んで食べることができると答えた人は50.4%にとどまっています。

食べ物を噛めるということは、おいしく食事を取ることの基本となり、それが健康的な生活にもつながります。

健康的な生活を送るためにも、歯の健康を保つことが重要になるのです。


よく噛むことの8つの効果

1.胃腸の働きを促進する
2.むし歯、歯周病、口臭を予防する
3.肥満を防止する
4.脳の働きを活発にする
5.全身の体力の向上
6.味覚が発達する
7.発音がはっきりする
8.がんを予防する


2019年12月29日

「口テープ」と「あいうべ体操」


さて、冬到来!インフルエンザ流行!乾燥する季節になりましたね。この乾燥する季節を健康で過ごすための、格安の健康法をご紹介します。

それは「口テープ」と「あいうべ体操」。あいうべ体操は口周りの筋肉のトレーニング、口テープはお口のまわりの筋肉が弛緩して口呼吸になりやすい就寝時に、医療用テープを右の写真のように張るだけです、簡単でしょ!

私は6年ほど前から実践しています。実践する前は加湿器を使用しないと喉が炎症をおこしていたのですが、実践後はまったく炎症を起こすことがなくなりました。

小林製薬から「ナイトミン」という製品が出ていますが、医療用テープで十分!医療用テープは安いし、一つで2ヶ月くらいもつので費用対効果は抜群です。年齢に関係なく効果がありますので、ぜひお試しください。


薬局に行くのが大変な方は、スタッフに言ってください。当院でも販売しております。


一つでも当てはまったら口呼吸の危険性が!

・無意識のうちに口が半開きになる
・朝起きた時喉が痛む
・歯並びが悪い、又は出っ歯である
・口内炎ができやすい
・クチャクチャと食べる時に音を立てて食べる
・唇が乾燥し易い
・どちらか片方の歯で食べる癖がある
・唇を閉じた時、あごの先に梅干しの様なシワができる
・いびきをかく
・口が「へ」の字になっている
・唇の上下で厚さに大きく差がある
・受け口である
・鼻の穴を意識して動かせない


2019年12月01日

歯周病は国民病!万病のもと


歯周病は、むし歯と並ぶ歯科の2大疾患のひとつで、歯肉の腫脹や疼痛、歯を支える骨(歯槽骨)の破壊が起こる慢性の炎症性疾患です。

最終的には歯が抜けてしまうため、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたします。軽度のものも含めると、成人の約70~80%の人が歯周病に罹患していると言われています。

近年、歯周病が糖尿病や誤嚥性肺炎、早産などの原因となることが明らかになり、歯周病が単に口の中だけでなく、全身の健康を脅かす病気であることがわかってきました(下図)。

気道や血管を介して肺や心臓に入り込んだ歯周病原細菌が肺炎や心疾患の原因となったり、歯周病によって誘導されたTNF-αなどの炎症性サイトカインが糖尿病や早産を誘発することが、多くの疫学調査や基礎研究から明らかになってきました。

お口は「命の入口、心の出口」&唯一自分で管理と清掃ができる内臓です。

健康&健口のためにも毎日の歯磨き&歯間ブラシ、そして歯科医院と上手に付き合ってくださいね。痛くなってから歯科医院受診したらダメよ~ダメダメ。


2019年10月31日

歯周病は万病のもと

歯周病は国民病、万病のもと!

健康&健口のためにも毎日の歯磨き&歯間ブラシ、そして歯科医院と上手に付き合ってくださいね。

痛くなってから歯科医院受診したらダメですよ~。


2019年09月29日

歯周内科治療


「歯周病」は細菌感染症!ということは…

私たち歯科医師の永遠の敵は、「歯周病」と「むし歯」です。今回は、二大ライバルの一つである「歯周病」について話していきましょう。

もう知っていらっしゃる方も多いと思いますが歯周病の原因は細菌、口腔内にいる細菌の種類はおおよそ300種類とも言われています。

その中の数種類が歯周病の原因菌!この歯周病菌の数が多いと歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。

位相差顕微鏡でプラーク(歯垢)をみてみると、患者様によっては元気のよい歯周病菌がたくさんいる場合があります。この細菌の数が減ると歯周病が改善するというわけですね。

その歯周病菌を減らすためにやっていることが、患者様の「歯磨き」「歯間ブラシ」などのホームケアと、いりさ歯科医院で行っている「歯石とり」「歯面研磨」などのプロフェッショナルケアです。

重度の歯周病の場合には、その他に「歯周ポケット内の歯石とり」「歯周外科手術」なども行っていきます。

そのように患者様・私達が一丸となり治療をおこない、歯周病菌が減ってくると歯肉の炎症がなくなり安定します。

しかし歯磨きが苦手な患者様の場合は…治療に限界がありました。つまり、歯周病治療の成功は、患者様のホームケアに大きく左右されてしまうのです。

でもよく考えると歯周病の原因は細菌…ってことは、抗生剤が効くのではないか?と考えて始まったのが歯周内科治療です。

当院でも10年前より患者様に協力して頂き検証したところ、大変良い結果がでています。つまり、少々歯磨きが苦手な患者様でも歯周病の治療が効果的に行える!(注:薬を飲むだけ
で歯周病が治るわけではありません)。

この治療法を導入してから、患者様の笑顔が増えたと感じております。







2019年09月01日

あごこり⇒顎関節症・TCH


食べる、しゃべる、笑う・・・。生きるために欠かせないこれらの動作のため、私たちは毎日2000回以上「あご」を動かしています。

実は、そんなあごに悩みを持っている人が増えてきました。

平成28年に厚生労働省が行った実態調査では「あごの関節が痛い」「口が開きにくい」「音がして不 快」「笑顔が作れない」といったあごのトラブルを抱える人の数は、全国で 1900万人に及ぶと判明!中には症状が悪化し、うつになったり食欲不振で拒食状態になる人までいることが分かってきました。

その原因は、これまでは主に食習慣の変化などからくる「噛み合わせの不具合」だと考えられてきましたが、最近になってあごの不調の真の原因は、肩こりや腰痛と同じ、筋肉の過緊張状態=“あごこり”にあることがわかってきました。

下にセルフケア術を記載しておきますね!

食事以外の時は、唇閉じていても上下の歯は当てたらいけませんよ~







2019年07月31日

家族一緒にむし歯・歯周病予防を!


今年、先輩からのお誘いで「子供とママの健口を育む会」に入会しました。

この会は熊本に住むママと子どもの「健康なお口=健口」を育む為に熊本県の歯科医師の有志が集った組織です。主な活動として、熊本市の産科 福田病院・慈恵病院で妊婦さんを対象にした母親学級を行っています。

ということで、5月22日(水)に福田病院で講演会を行ってきました。テレビ局のインタビューなどもありなかなか貴重な体験をさせていただきました。

講演資料をつくるためにいろいろ勉強しましたが、結論はやっぱり歯は大事!人生100年時代、可愛いお子さん&お孫さんが歯医者さんに余計なお金を払わず(義歯・インプラント)健康=健口な生活をおくるためにも家族一緒にむし歯・歯周病予防をお願いします。

特にお父さん!仕事も忙しいでしょうが歯はもっと大事ですよー

講演資料、待合室においておきますので興味ありましたら読んでくださいね。


2019年06月30日

歯の破折にご注意ください!


むし歯が進行すると歯の神経をとらなくてはいけないのですが、よく患者様が誤解しているのが、「歯の神経をとる⇒歯が痛むことはない」ということ。

残念ながらその後も歯は痛むことはありますし(かなりの確率で)歯の強度も弱くなります。

最近高齢社会のためか、根面カリエス(歯の根っこのむし歯)と神経をとった歯の根の破折が多くなってきています。

神経とった歯(ほとんどが銀歯や差し歯のところ)では用心して食べてくださいね。特に上の前歯の差し歯は要注意ですよ!


2019年05月29日

お子さまに「歯で苦労しない人生を」プレゼントしませんか?

 5~6歳からはじまり、乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期は、人生でたった一度の、歯科的ビッグイベント。歯で苦労しない人生をゲットするための重要なターニングポイントでもあります。

 生え変わったばかりの大事な永久歯は、まだ軟らかくむし歯になりやすい状態。そして、乳歯の時にはきれいだった歯並びが急に悪くなることも少なくありません。

 乳歯、生えてきたばかりの永久歯はむし歯の進行が早いです。料理をしていていつも思いますが、子供が喜ぶ食べ物には砂糖を使用することが多い…あと油と炭水化物。むし歯菌にはうれしい環境ですね。ご家族に方は大変でしょうけど、仕上げ磨きとフロスを頑張ってむし歯ならないようにしましょうね。

 さて次のステップは「歯並び」に注意!歯並びがいいとお子さまの人生はいいことずくめ。

 私たちも定期健診時に注意して診て、歯並びが悪くなりそうなら説明するようにしていますが、気になるご家族の方はお気軽にお声掛けください。


2019年04月30日

マズローの欲求段階説


4月になりましたね。新しい環境で期待と不安を胸に抱きながら一歩踏み出す人も多い季節ですね。

 私の好きな言葉は「至誠通天」、吉田松陰の言葉で「誠を貫けば、天にも通じる。一つ一つの課題に誠実に取り組み努力をすれば、必ず願いは叶う」という意味です。当院の法人名にも使わせていただいています。

 今月の独り言にも書いていますが、本当にスタッフに恵まれています。そのスタッフにいつも伝えているのが、「患者様の口の中を診て、その患者様の過去・現在・未来を想像しましょう。そしてどういう治療を望んでいるのか考えましょう。」ということ。登山に例えてみると私たちはガイドさん、あくまでも登るのは(日々の歯磨き、歯間ブラシ)患者様本人であり、目標に向かっていく人に寄り添い応援して(治療して)いくのが私たちの仕事。しかし山でも金峰山と富士山では準備するものが全然違います、そこで皆様にも考えてほしいのが目標設定(どういう口腔内になりたいのか?)下の図は「マズローの欲求段階説」を歯科で例えた図です。

 人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低階層の欲求が満たされると、より高次の階層の欲求を欲するとされています。歯科治療をしていても、痛くて受診された患者様が見た目やインプラント治療の相談をされるようになります。

 皆様はどのようなお口で人生歩んでいきたいでしょうか?目標が決まりましたら一緒に目指して(治療して)いきましょう。至誠通天の心で治療させていただきます。

 

 

2019年03月28日

健口⇒健康(オーラルフレイル)

 わたしたちの健康を支える3つの要素である栄養・身体活動・社会参加のうち、栄養についてはお口の健康を維持・向上させることがきわめて大切です。

 日常生活で何となく会話しにくかったり、噛めない食品が増えたり、むせたりといったお口のささいなトラブルを感じたら、「年のせい」と諦めずに適切な対策をとる必要があります。このようなお口のささいなトラブルを見過ごしてしまうと、次の段階として食欲低下やお口の機能低下(噛む力や舌の機能の低下など)が生じます。こうした状態をさらに放っておくと、低栄養、サルコペニア(筋肉減少症)のリスクが高まり、食べる機能の障害を引き起こすおそれがあります。こうした一連の現象と過程を「オーラルフレイル」といいます。

 つまり、お口のささいなトラブルを「年のせい」と諦めて放っておくと、自覚がないままに悪循環に陥ってフレイルからサルコぺニア、要介護状態、死亡にいたるリスクが高まるということです。

好きだった固い食べものを避けがちになり、知らずしらずのうちに低栄養状態に陥っていないでしょうか。

歯周病やむし歯などで歯を失い、固い食べものが噛めなくなると、やわらかいものを食べるようになり、噛む機能が低下します。噛む機能が低下すると、ますます固い食べものが噛めなくなり、やわらかいものを食べるようになるという悪循環に陥って食欲の低下を招くことが懸念されます。

 口まわりの“ささいな衰え”を「年のせい」と諦めず、しっかり意識して適切に行動することがオーラルフレイル対策の最初の一歩といえます。


2019年03月01日

格安健康法「口テープ」

 さて、冬到来!インフルエンザ流行!乾燥する季節になりましたね。この乾燥する季節を健康で過ごすための、格安の健康法をご紹介します。

 それは「口テープ」。お口のまわりの筋肉が弛緩して口呼吸になりやすい就寝時に、医療用テープを下の写真のように張るだけです、簡単でしょ!

 私は5年ほど前から実践しています。口テープ健康法を実践する前は、冬など加湿器を使用しないと喉が炎症をおこしていたのですが、口テープ健康法実践後はまったく炎症を起こすことがなくなりました。

 医療用テープは、薬局で200~300円で販売されていますし、一つで2ヶ月くらいは持つので費用対効果は抜群です。年齢に関係なく効果がありますので、ぜひお試しください。薬局に行くのが大変な方は、スタッフに言ってください。当院でも250円/個で販売しております。

※和紙・ホワイト紙バンはやや粘着力が弱いようです。幅12㎜のホワイトテープかサージカルテープがよさそうです。

「一つでも当てはまったら口呼吸の危険性が!」

・無意識のうちに口が半開きになる
・朝起きた時喉が痛む
・歯並びが悪い、又は出っ歯である
・口内炎ができやすい
・クチャクチャと食べる時に音を立てて食べる
・唇が乾燥し易い
・どちらか片方の歯で食べる癖がある
・唇を閉じた時、あごの先に梅干しの様なシワができる
・いびきをかく
・口が「へ」の字になっている
・唇の上下で厚さに大きく差がある
・受け口である
・鼻の穴を意識して動かせない


2019年01月31日

人生の1/3は睡眠

高齢者において、歯がない、歯が少ない人は、長時間、短時間睡眠のリスクが1.3倍以上。

いつも朝起きて思うこと…動物のように外敵のことも心配せずにぐっすり眠ることのできる人間・日本人に生まれてきたことに感謝!ということで、今回は睡眠に関する興味深い記事があったので掲載します。
 
 高齢者において睡眠時間は重要だが、長すぎても短すぎても死亡率上昇・循環器疾患・肥満などの健康問題に影響を及ぼすという研究結果が多数報告されている。また、歯と睡眠との関係ということでは、歯は咬み合わせを保つ役割も担っており、歯が少ない人では下の顎が上方回転し、気道に影響を与えて睡眠時の呼吸を妨げる可能性があるとも言われている。
 しかし、これまで高齢者の歯の数と睡眠時間の関係を調べた研究がなかった。東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野の相田潤准教授、小山史穂子医員が平均年齢73.7歳の20548名の高齢者を対象に行った研究によると、歯が20本以上ある高齢者に比べ、歯が全くない人では4時間以下の短時間睡眠のリスクが1.4倍、10時間以上の長時間睡眠のリスクが1.8倍と、両極端な睡眠時間のリスクが高いことが判明。同様に、歯が1~9本しか残っていない人でも、短時間睡眠のリスクが1.3倍、長時間睡眠のリスクが1.5倍と高く、歯の本数と睡眠時間についてU字型の関連性が見られた。
 高齢化社会が進む中、より多くの歯を残せるよう歯の健康を保つことが適切な睡眠時間の維持、ひいては健康長寿につながるのではないかと考えられる。



2018年12月30日

今さら聞けない お口のホント、歯の真実!

はやいもので12月になりました。毎年なのですが12月になると多くなるのが、むし歯や歯周病で受診される患者様、体が疲れて免疫力が下がってくるのでしょうね。

 伊東歯科口腔病院で8年間救急対応や口腔外科で鍛えられたので、だいたいの痛みの対応はできるのですが、さすがに骨の中に炎症が波及すると手におえない。患者様には「痛みはいつなくなるの?」ときかれても「本人の治癒力次第だから、今は我慢してください」としか言えない…というわけで、「口の中がおかしい…」と思ったら受診してくださいね、むし歯は治りませんから!

 痛みのある患者様全員診たいのですが、当院の受け入れ体制にも限界がありますのでご迷惑おかけしますが、定期メインテナンス&早期の受診への協力お願いします。あっ、外傷はすぐ診ます。


2018年12月01日

咀嚼は健康長寿と豊かな幸せ!


よく噛めば噛むほどに食材をよく味わうことができます。そして、唾液の分泌が促進されます。この唾液は、消化・吸収を促進するため、栄養摂取に大きな役割を持ちます。また、肥満の予防や脳の活性化を促します。さらには、生活習慣病を予防し、認知症の発症や要介護への移行を抑制することにもなります。すなわち、十分な咀嚼が、健康長寿に多大な可能性を与えてくれます。
 食事は栄養とカロリーのバランスを考え、よく噛む習慣をつけること。加えて、適度な運動習慣を身につけることが、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、ガンや認知症などの病気の予防につながります。
 つまり、子どもの頃からよく噛む習慣をつけることは、将来のオーラルフレイルの予防へとつながっていくことが期待できるのです。





2018年11月03日

歯周病は炎症・傷!

 

米国大衆紙 USA Todayに「Floss or Die」、日本語では「フロス(糸ようじ)をするか死を選ぶか」という趣旨のメッセージが発せられました。

歯周病(炎)と糖尿病、心血管系疾患、腎臓病、非アルコール性脂肪肝炎、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎などとの関連が明らかになってきたからです。つまり、デンタルプラーク(歯垢)の中の細菌が身体の中に入り込み、全身的な病気をひきおこしてしまうことがわかってきたのです。


では、なぜデンタルプラーク中の細菌が身体の中に入るのでしょうか?答えは、歯周病(炎)の病態が「傷」だからです。 生物の場合、上皮(皮膚・粘膜)が裂けた部分のことを「傷」とよびます。その傷とは、上皮(皮膚)がないため、上皮下の血管と結合組織が露出した状態といえます。ですから、血管から細菌が入ってしまい、細菌が血流にのって全身に回って体に悪さをしてしまうのです。


歯周病も、エナメル質という歯の表面の上皮と歯ぐきの上皮が裂けた状態ですから、同じく「傷」なのです。

さてその「傷」ですが病態的にいえば、この「傷」は「炎症」です。炎症は生体の防衛反応ですから、細菌に対して血管結合組織そして白血球が反応して、生体が腫脹・発赤・発熱・疼痛などを起こすわけです。この生体の警告を無視して放置すれば、身体の中の臓器が炎症を起こすわけですね!つまり、歯ぐきが腫れても放置している時には、体中に細菌が侵入していっているというわけですよね。

中等度の歯周病の場合、その歯周ポケットの炎症を広げてみると手のひらの大きさになります。皆さま手のひらが炎症おこしていたらすぐに病院に駆け込みますよね。そう考えると歯周病は本当に怖い生活習慣病なのですよ。

 


2018年09月30日

 ガブッと食べて&鼻で息をするべし!

 

最近、口呼吸の子供が多くなってきています。
口呼吸は、鼻呼吸より一度にたくさんの空気を吸いこめます。特に、子どもの鼻の穴は小さいですから口呼吸が楽な人も少なくありません。また、口の周りの筋肉が未発達だと、何かに熱中している最中や寝ているときに自然と口が開いてしまいやすいのです。

その結果、口で呼吸をする習慣がついてしまうのです。しかし、口呼吸をしているといろいろなデメリットが出てくるのです。

 そのデメリットは

①風邪をひきやすくなる 
②歯並びが悪くなる 
③むし歯になりやすい 
④睡眠時無呼吸症候群になりやすい

鼻呼吸には舌の位置も大切になります。
舌は筋肉のかたまりですので筋トレが必要です。
「食事は運動」お子様に健康な歯並びをプレゼントするために、食材は大きめに(噛み切るために)、食卓に水分をおかないように(食べ物を流し込まないように)しましょうね!


2018年09月01日

受動喫煙に注意!

 喫煙は歯周炎の最大のリスク!吸ってなにもいいことがないし、周りにも迷惑をかける。加熱式タバコも最近の研究では怪しくなってきています。愛煙家には耳の痛い話ですが今回は受動喫煙について…
 タバコは吸っている本人以外にも影響を与えます(受動喫煙)。本人は吸っていなくても、家族に喫煙者がいる場合などに、歯肉に変化がみられることがあります(歯肉の繊維化、メラニン色素沈着、歯肉炎、歯周炎など)。
 換気扇や空気清浄機では、受動喫煙をなくすことはできません。目の前で吸わなくても、髪や衣服、吐く息からも有害物質が排出されます。受動喫煙の影響は強く、同じ部屋の中はもちろん、別の部屋やベランダなどで吸っても、扉の隙間から煙が入りこんでくることがわかっています。
 換気扇ではすべて吸いとることはできませんし、空気清浄でもすべての有害物質を取り除くことはできません。分煙では受動喫煙をなくすことはできないのです。
 また、吸い終わってからしばらくは、吐く息の中にも有害物質が存在することを知っておきましょう。
 昨今、公共施設、病院、学校など人が集まる場所において、分煙ではなく敷地内全体を禁煙にすることがスタンダードになりつつあります。自治体で受動喫煙防止のための条例を制定するところも増えてきています。ご自身の健康のためにはもちろんですが、大切なご家族のためにも禁煙を進めましょう。

受動喫煙の影響

 

禁煙の木

2018年08月01日

義歯専用インプラントで快適食生活を‼

上顎の入れ歯にくらべて、下顎の入れ歯は食事中に動きやすい(唇と舌に挟まれているうえに、下顎自体が上下左右に動いて咀嚼するため)、そのために患者様は下顎の義歯で悩むことが多いのです。
 それを画期的に改善するのがインプラントオーバーデンチャー。顎の骨に2~4本のインプラント(本数はお口の状態によって異なる)を埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつけます。通常の総入れ歯であれば、粘膜(歯茎)だけで支えることになりますので、食事中にずれたり、食べ物が挟まったりして、痛みや食べづらさなどの問題が起こりやすくなりますが、インプラントを使ったオーバーデンチャーは、インプラントの上に、連結するためのパーツを接続し、それにピッタリと合う総入れ歯を装着させます。インプラントに総入れ歯がしっかりと固定されますので、通常の総入れ歯に起こりがちな問題が解消され、よく噛んで食べられるようになります。
 当院で使用しているインプラントは世界でも有名な会社(ストローマン:スイス、スプライン:アメリカ)(患者様の体に使用するのですから、高くてもいい品質のものを!という理由でこの2社を選んでいます)ですが、その関連会社から一昨年に義歯専用インプラントが発売されました。
 導入してみたところインプラント体の直径が細いので、顎の骨の細い患者様にも植立できて良いインプラントでした、患者様からもよくかめると好評です。
 入れ歯でお悩みの方は相談してくださいね!

 ※この義歯用インプラントは下顎総義歯専用です。そのほかのケースの場合、今まで通りストローマンかスプラインインプラントで治療します。

2018年07月01日

歯のトラブルの元凶はTCHにあり‼

歯を失う原因の7割はむし歯と歯周病といわれています。この2つの病気は細菌が原因。つまり、むし歯も歯周病も食生活や歯磨きなどの生活習慣と密接に関わりを持つ、いわば生活習慣病です。そのため、生活習慣を改善することで、歯を失うリスクは大幅に軽減されるのです。
 むし歯と歯周病、この二つの治療法は確立したのですが、もう一つ困った病気が最近多くなってきています。原因は力(ちから)、パソコン・スマホ・ストレスなど…が原因なのでしょうか20年前より確実に増えています。本人に自覚がないことが多いので困ります。
 力といえば、歯ぎしり・くいしばりを想像しますが、実は上下の歯を無意識に接触させる癖も危ないのです!専門的にはTCH(上下歯列接触癖)といいますが、日中無意識のうちに上下の歯をくっつける癖のこと。
 TCHは顎関節症患者特有のものではなく、誰もが持ち得る、いわば口の余計な緊張癖です。そういうと強く噛み締めた状態を想像するかもしれませんが、短時間の噛み締めには、実はそれほど害はありません。問題なのは、軽くても長時間歯が触れ合っている状態。無意識に長く続けてしまうので、さまざまな障害(歯が折れる、義歯やインプラントが壊れやすくなる、歯周病が悪化する、舌痛症など…)を引き起こす要因になります。
【改善方法】
残念ながら、自覚するしかありません。
1.自分で歯が接触すると咀嚼筋が活動することを認識する。
2.家や職場に「歯をはなす」「力を抜く」などと書いたメモを多数貼る。
3.歯が接触すると離す癖を作る。気づくことにより、最終的には歯が接触すると条件反射で、無意識に離開させるようになる。


2018年05月30日

白くて安いからといって2

 鶏肉を料理するときにいつも思うのが皮を切るのは大変!やっぱり、動物でも植物でも表面は外部からの防御機構が備わっている。これは歯も一緒で、歯の表面のエナメル質にも防御機構が備わっていて、初期のむし歯なら再石灰化で治る可能性がある(ほんの初期のむし歯だけですが…)。しかし象牙質や歯根には防護機構がない!なので、いつも皆様に「むし歯は治らないから、痛みがでる前に受診してね!」というのです。
 つまり、エナメル質は大事!だから私の治療方針は、可能な限り削らない。しかし4年ほど前から厚生省は小臼歯のCAD/CAM冠(プラスチックと陶材を混ぜた樹脂)を保険適用にしてしまいました。たぶん歯科用金属の価格が高騰したこと、歯科材料会社のロビー活動が原因ではないかと考えているのですが、これがよくない!
 問題点は①歯を削る量が多い②精度が悪い③はずれやすい。利点としては①白い②金属アレルギーの心配がない の2点があげられますが、それを考慮してもよくない!
 当院ではすすめませんが、たま~に選択される患者様がいます。下の写真はその一例、左下の歯の痛みで受診された20代女性。むし歯が進行していたので、まずは神経の治療、その後にかぶせ物を選択してもらいました。
 かぶせ物の種類としては、①部分的な銀歯(保険内)②部分的な金歯(自費)③部分的な白い歯(自費:セラミック)④保険適用CAD/CAM冠を提示。彼女が選択したのは④…①②③を選んでくれたら侵襲の少ない治療ができたのに…と思いながら、歯を削りました…
 治療法を選択するときは①コスト面②審美面③健康面を考えなくてはいけません。保険適用CAD/CAM冠は患者様からすれば②審美面③健康面がとりあえずの利点(自費のCAD/CAM冠は材質・精度ともにオッケーです)歯科医院からすれば①患者さんが喜ぶ②保険点数が高いのが利点。他院のHPみていると、保険CAD/CAM冠を大々的に宣伝しているところもありますが、今後トラブルがでてくると思います。
④を選んでもちゃんときれいに治療はしますが、将来のこともよく考えて選択することを切に願います。
 エナメル質=皮膚=防御機構ですよ!


2018年04月30日

「おやしらず」について

私が在籍していた伊東歯科口腔病院では、歯科医師2・3年目になりますと抜歯・手術を専門にする部署に配属されます。つまり毎日毎日抜歯・手術の介助ばかりするのです。いったい何本抜くのだろう?と最初は数えていたのですが500本超えたあたりで数えるのをやめました。最近になって、この20年以上の歯科医師人生で何本の歯を抜いてきたのだろうと考えてしまいます。

 さて、このように親知らずと密接に関わりながら歯科医師人生を歩んできた私には、親知らずに関する相談がよくきます。
 
 「横向きの親知らずを抜いたほうがいい」と歯医者さんに指摘されました。いまはまだ歯ぐきがたまに腫れる程度です。それでも抜いたほうがいいんでしょうか?

 親知らずが歯を支える骨のなかに埋ったまま、隣の歯にひっかかって生えてこなかったり、間違った方向に生えてしまう「萌出異常」は、あごの骨格の発達が不十分な私たち現代人にとって、めずらしい症例ではありません。

 食べ物が軟らかく調理され、がんばって噛まなくても食べられるようになった結果、現代人のあごの骨格は昔よりも小さくなっています。生えるスペースが足りなくなり、最後に生えてくる親知らずの「萌出異常」も必然的に増えているのです。

 ただ、いくら歯科医師に指摘されたとしても、つらい自覚症状がないかぎり、「なぜ抜く必要があるのか」については、原因が歯ぐきの下に隠れていて直接見えないだけに、なかなか納得しづらい面があると思います。親知らずの抜歯ともなると、痛いし、腫れるし、たいへんですから。

 私は患者様に、萌出異常の親知らずがどんな悪さをし、どんな間題を生むのかについてご理解いただきたいと思っています。そして、痛い思いをなさるのですから、十分に納得して抜歯に臨んでいただきたいのです。



2018年04月20日

白くて安いからといって…

 最近、下の写真のようなケースが多くて頭を悩ませているので、今回は保険で適用されてる白い詰め物(コンポジットレジン)について説明しましょう。
 私は、「動機善なりや、私心なかりしか」を念頭に置いて治療方針をたてるようにしています。つまり利益ではなく、患者様の将来のために一番良い治療法はどれなのか?と考えながら治療法を提案します。しかし、良い治療法は時間と費用がかかる…
 コンポジットとは「混合の」という意味で、コンポジットレジン(以下CR)は、合成樹脂(レジン)にフィラー(ガラスやセラミックなどの鉱物の微粉末)を混合して作られています。このため、強度が高く色や透明感などが天然の歯に近いという特徴があります。このコンポジットレジン、20年前と比べると材料としてよくなってきているので、私も日常診療でよく使用します。しかし材料には適材適所があります。
 CR治療の利点は、①歯の削る量が少なくてすむ②色が白い③治療が一日で終わる④治療費が安い、などがあげられます。また、歯科医院としても歯科技工士に技工料を払わないですむので利益率の高い治療法でもあります。欠点は、①強度(過度な力がかかると壊れる)②水分(唾液などの水分があると歯と接着しない)③歯科医師の技術と誠実さで予後が大きく変わる…まあ③は他の治療でもですが、CR治療は特にでてしまいます。
 下の写真は、数年前に銀歯を白くしたいと受診された患者様の写真です。私は力のかかる大臼歯だったので自費のセラミックインレーをすすめたのですが…今回「歯がしみる」と受診された時の写真が右の写真。他の歯科医院で保険CR治療したみたいですが、強度不足で力のかかるところは欠けてすり減って象牙質がみえているし、隣の歯との接するところの形もよくなく清掃しにくいのでむし歯が進行している。う~ん悲しい…これからまた治療すると歯を削らなくてはいけないので、しみる可能性がでてしまう。
 「早い・安い・きれい」も患者様のニーズの1つですが、歯は自然治癒能力はないし、治療して一生もつわけではありません。治療法を選択するときは将来のことも考えてくださいね。


2018年03月25日

ブログはじめました。

はじめまして、院長の入佐弘介です。

今回、ホームページを刷新するにあたり、ブログはじめることにしました。

皆様よろしくお願いいたします。

2018年03月24日