歯周内科治療


「歯周病」は細菌感染症!ということは…

私たち歯科医師の永遠の敵は、「歯周病」と「むし歯」です。今回は、二大ライバルの一つである「歯周病」について話していきましょう。

もう知っていらっしゃる方も多いと思いますが歯周病の原因は細菌、口腔内にいる細菌の種類はおおよそ300種類とも言われています。

その中の数種類が歯周病の原因菌!この歯周病菌の数が多いと歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。

位相差顕微鏡でプラーク(歯垢)をみてみると、患者様によっては元気のよい歯周病菌がたくさんいる場合があります。この細菌の数が減ると歯周病が改善するというわけですね。

その歯周病菌を減らすためにやっていることが、患者様の「歯磨き」「歯間ブラシ」などのホームケアと、いりさ歯科医院で行っている「歯石とり」「歯面研磨」などのプロフェッショナルケアです。

重度の歯周病の場合には、その他に「歯周ポケット内の歯石とり」「歯周外科手術」なども行っていきます。

そのように患者様・私達が一丸となり治療をおこない、歯周病菌が減ってくると歯肉の炎症がなくなり安定します。

しかし歯磨きが苦手な患者様の場合は…治療に限界がありました。つまり、歯周病治療の成功は、患者様のホームケアに大きく左右されてしまうのです。

でもよく考えると歯周病の原因は細菌…ってことは、抗生剤が効くのではないか?と考えて始まったのが歯周内科治療です。

当院でも10年前より患者様に協力して頂き検証したところ、大変良い結果がでています。つまり、少々歯磨きが苦手な患者様でも歯周病の治療が効果的に行える!(注:薬を飲むだけ
で歯周病が治るわけではありません)。

この治療法を導入してから、患者様の笑顔が増えたと感じております。







2019年09月01日