歯周病は国民病!万病のもと


歯周病は、むし歯と並ぶ歯科の2大疾患のひとつで、歯肉の腫脹や疼痛、歯を支える骨(歯槽骨)の破壊が起こる慢性の炎症性疾患です。

最終的には歯が抜けてしまうため、食事や会話などの日常生活に大きな支障をきたします。軽度のものも含めると、成人の約70~80%の人が歯周病に罹患していると言われています。

近年、歯周病が糖尿病や誤嚥性肺炎、早産などの原因となることが明らかになり、歯周病が単に口の中だけでなく、全身の健康を脅かす病気であることがわかってきました(下図)。

気道や血管を介して肺や心臓に入り込んだ歯周病原細菌が肺炎や心疾患の原因となったり、歯周病によって誘導されたTNF-αなどの炎症性サイトカインが糖尿病や早産を誘発することが、多くの疫学調査や基礎研究から明らかになってきました。

お口は「命の入口、心の出口」&唯一自分で管理と清掃ができる内臓です。

健康&健口のためにも毎日の歯磨き&歯間ブラシ、そして歯科医院と上手に付き合ってくださいね。痛くなってから歯科医院受診したらダメよ~ダメダメ。


2019年10月31日