家族みんなで歯科受診しようね! 


コロナの落ち着いた?10月21日、福田病院の母親学級で講演してきました。

私の目標は、

①当院に受診しているお子ちゃまたちが、むし歯なしできれいな歯並びに成長すること。


②成人したらむし歯と歯周病の予防に、痛くなくても定期的メインテナンスに来院してくれること。

③高齢者がいつまでも健康&健口で食事がとれること。 

なので、お母さま達に講演するのが大好きなのです。

お母さま達へのアドバイスとして、「出産前にパートナー、そしてできればご両親にも歯科受診をすすめてください」と説明しています。

なぜかといいますと、むし歯菌も歯周病菌も「うつる」からです。

さて、生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内にはむし歯はいません。

でも、食事を与える際に家族が使った箸やスプーンから、また喋っているときに飛んだ唾液などから、むし歯は感染します。

そう、むし歯は「ミュータンス菌」と呼ばれる細菌による感染症なのです。

家族の口腔内にむし歯が多ければ多いほど、唾液中のミュータンス菌も多く、感染の確立は高くなります。

また、歯周病の代表的な原因菌として強い悪臭を放つ「ジンジバリス菌」というものがあります。

この菌も親子や夫婦間で感染し、感染すると歯茎にしっかりとくっつき退治しにくいのが特徴です。

「ジンジバリス菌」のほかにも「アクチノマイセテムコミタンス菌」という10代後半あたりで急激に歯周炎が進んでしまう原因とされている菌があります。

研究の結果、この菌は永久歯が生えそろわない時期に大人から子供へ感染することが報告されています。

このような菌は、毎日使用している歯磨き粉を家族みんなで使っているような場合、歯磨き粉の先端が前回使った人の歯ブラシが触れていたことから感染してしまうことがあります。

皆様は風邪やコロナやインフルエンザが流行ると、マスクをしたり、うがいや手洗いをしっかり行って対策されるかと思いますが、むし歯や歯周病も家族みんなでしっかり予防対策したいと思いませんか?


2020年11月30日