大人の皆様必読!「口も衰えるのです」


歯っぴ―タイムズ4月号で書きましたが、歯周炎があるとウイルス感染しやすくなります。

マスコミが「感染を心配して歯科受診を避ける人が多くなっている」と報道していましたが、専門家からいわせると感染を心配してむし歯や歯周病を放置している方がリスクが高いのでは?と思います。

まあ一番リスクが高いのは私たち歯科医療従事者。

現在、大切なスタッフ達と患者様が感染しないように、車内待機や体温計測などを実施しています。お手数ですがご協力の程よろしくお願いいたします。

さて、今回は歯肉炎やむし歯の後に待っているもの…「口腔機能低下症」について書いてみます。

口腔機能低下症とは簡単にいえば「口の衰え」、歯周炎やむし歯を放置していると噛める歯が少なくなってしまって咀嚼機能不全や摂食嚥下障害など命に係わることになります。また噛めたとしても加齢により筋力は衰えてしまいます。

私は趣味で自転車に乗りますが、週に1回は乗らないとすぐに筋力が衰えてしまいます。

同じように加齢により歯・歯を支える骨・口の周りの筋肉・舌(これも筋肉)も衰えます。

つまり、歯周病やむし歯の治療をしてちゃんと噛めるようにして、なおかつ「あいうべ体操」などでトレーニングしないと、筋力が衰えて健口&健康で生きていけないのです。

野生動物だと口腔機能低下⇒死となりますが、人間は食材を料理できるので、噛めなくても柔らかく高カロリーなものを摂取すれば生きていけます。

しかしそんな食生活をしていたら臓器に負担がかかって他の病気になってしまいます。

当院の医療理念は 「お口の健康と感動」をともに創る です。

子どもの患者様には、むし歯なしできれいな歯並びで成長してほしいし、大人の患者様にはいつまでも子供様・お孫様と同じ食物を食べてほしいと思っています。

大人の皆様、お子様・お孫様のためにも健口&健康でいてください。

コロナが怖くて歯科受診したくない人は歯ブラシ&歯間ブラシの徹底お願いしますね。一日最低4回ですよ!







2020年04月30日