大人特有のむし歯「歯の根のむし歯」

「歯の根むし歯(根面う蝕)」は、大人になるとできやすいむし歯のひとつ。

加齢や強すぎるブラッシング、歯周病などの影響で歯ぐきが下がり、歯の根元の「象牙質」が露出したところにできるむし歯です。 

象牙質はやわらかくデリケートで、酸に対する抵抗力も弱いため、むし歯になりやすい部分。

実際、歯の根元が露出した人は、そうでない人に比べて5年後に「歯の根むし歯」になるリスクが3倍も高いといわれています。

さらに「歯の根むし歯」は、自分では気づきにくく進行しやすいため、歯を失う原因にも!

日頃から歯と歯ぐきの状態に気を配り、自分に合った歯みがき習慣を継続して、「歯の根むし歯」の予防に努めましょう。

25歳以上の9割以上がむし歯を経験している上、40歳以上の約4割は、むし歯が原因で歯を失っています。

大人特有の「歯の根むし歯」も、歯肉が退縮すると男性は30歳代から、女性は40歳代から急激に増加するという報告があります。

毎日できるケアとしてオススメなのが、フッ化物配合ハミガキ剤の活用です。

現在、市販されているハミガキ剤の90%以上にフッ化物が配合されていて、最近はフッ化物の量が従来のものと比べて多い、高濃度のフッ化物が配合されているハミガキ剤も増えています。

パッケージにフッ化物配合濃度が記載されているので、選ぶときの参考にしましょう。



【プロケア×セルフケアで適切な歯みがき習慣を!】

歯みがきをするたびに、きちんとみがけているか、みがき残しはないかなどを意識することはとても大切です。

しかし、日々変化するお口の状態は、自分ではチェックしきれないことも事実です。

自分にあった歯みがき習慣を身につけるためにも、歯科医院で健診とセルフケアの指導を定期的に受けましょう。

歯科衛生士さんのプロのアドバイスに基づいた歯みがき習慣を継続することが、大切な歯とお口の健康を保つ一番の秘訣です。

2022年08月25日