マスクシンドローム
最近、マスクの長時間着用による心身の不調を訴える人が増えています。
これは、いわば「マスクシンドローム」によるものと考えられています。
マスクのフィルターがあると、鼻では『気道抵抗』が高まり、一度に大量の空気を取り込みづらくなります。
口で吸う方が抵抗が少なく楽なので、どうしても無意識のうちに口呼吸になってしまいます。
暑くなるこれからの季節は、なおさら口呼吸をしやすくなります。
通常、口の中はだ液の殺菌作用で清潔に保たれています。
しかし口呼吸をしていると、だ液が蒸発して乾燥します。
すると歯石がつき、菌が繁殖するためむし歯や歯周病になりやすくなります。
もう1つのマスクシンドロームは「歯並びの悪化」です。
口呼吸をしていると、口が開けっ放しになり、前歯が出っ張りやすくなることが解っています。
大人に比べて子供の歯は動きやすいので、『マスクが原因で歯並びが悪くなる』ということになりかねないのです。