お口の問題にとどまらない歯周病


歯周病の原因となるのは歯垢です。

この歯垢は歯磨きしないと時間とともに量が多くなり、酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。

嫌気性菌は、歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。

これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。

この中でも、出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。

出血をそのままにしておくと、嫌気性菌は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していきます。

歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。

その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。

炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

あと最近は認知症にも関係あることがわかってきました。

ご自身&ご家族のためにも歯磨き&歯間ブラシ頑張りましょう!


2021年07月31日