歯周病予防でウイルス感染予防を!
これを書いているのは3月17日、安倍首相が小中高学校一斉休校要請をしてから2週間以上経ちました。
この影響でアポイント変更が多くなるかと思っていましたが、当院の患者様は意識が高い人が多いのですね!
キャンセルする方はほぼおらず、家族でメインテナンスに来られる方の多いこと…いや~意識の高い患者様に恵まれていることに感謝!
ということで、今回は歯周病とウイルスの関係について説明します。
お口の中を清潔に保つ、または歯周病治療してお口の中を健康な状態に近づけるとウイルス感染は予防できるんです。ウイルスと歯周病に関係があるなんて、びっくりですよね⁉最近の研究でもその関連性が明らかにされてきました。
歯周病などでお口の中の細菌が増えてくると、ある酵素(プロテアーゼ)が作り出されやすくなります。
そしてその酵素は、ウイルスを粘膜に張り付きやすい状態に変えるのです。
ウイルスは口から感染しやすいので、口の中に歯周病菌が多いと口や喉の粘膜に張り付きやすくなり、感染の機会が増えることになります。
さらに、歯周病の方のほうが重症化しやすいということもわかっています。
つまり、お口の中を清潔にすることで、プロテアーゼという酵素が減るということもわかっています。
そうすることで、ウイルスの侵入経路であるお口の粘膜に張り付く機会を減らします。結果感染確率がへるというわけです。
ある介護福祉施設で、歯磨きや歯石除去など口腔ケアを徹底したところ、そうでない施設にくらべてインフルエンザの発生率が10分の1にまで減ったという報告があります。
他にも、糖尿病など全身疾患があると免疫力が落ちて感染しやすくなったりするのですが、まずは自分でお家でできる事としては、ブラッシングやうがいを頑張ってお口をきれいに保つことですね。
あとは定期検診で歯石を取ったりブラッシングのチェックをしてもらうといいですね。
お口は身体の入り口だと考えれば、そこをきれいに保つ事によって病気のリスクを下げるという事は、理にかなっていますよね!