低位舌(ていいぜつ)に注意!


「低位舌(ていいぜつ)」は舌が正常な位置よりも低い位置にある状態のことをいい、舌の側面にはびらびらの歯型の跡などか見られるのが特徴です。

お子様が「いつも口がポカンとあいている」「声が小さい」「滑舌が悪い」「クチャクチャ音をたてて食べる」等の状態が目立つ場合は「低位舌」の可能性が考えられます。

【低位舌が原因と考えられる具体的な状態】
・いつも口がポカンと開けている~舌が下にあると、気道の上に舌が乗るため、気道が狭くなりがちです。そのために、お口を開けて気道を確保して口呼吸をしてしまいます。

・発音や滑舌が悪い~低位舌は舌の筋力が弱いので、上の顎の口蓋の部分に舌をつけることが難しいです。したがって、タ行、ナ行など、口蓋に舌をつける発音が悪くなります。

・くちゃくちゃ音をたてて食べる~舌の筋力が弱いと、舌を丸めて食べ物の形を整えたり、口蓋に食べ物を押し付けて、潰して食べることができないので、クチャクチャ音がします。

・口腔乾燥症(ドライマウス)気味である~口呼吸のため唇が乾燥したり、お口の中が乾燥して、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

・舌のふちが歯の形でギザギザになっている~低位舌は、舌を下の前歯の後ろに押し付けて下のあごを押しています。したがって、舌のフチに歯形のあとが付いてしまいます。

・むせやすい~低位舌は舌の筋力と操作性が弱いために、舌を口蓋につけて飲み込む摂食嚥下が苦手です。したがって食道にうまく流れずむせてしまうのです。

・いびきをよくかく~低位舌は気道をふさぐので、睡眠中にいびきをかく様になります。

・風邪をひきやすい~口呼吸になってしまうので、細菌やウイルスが直接、喉に入り感染すくなります。

【トレーニング方法】

・ガムトレーニング~「ガムトレーニング」を1日3分以上続けると舌の機能が回復し、舌に関係する筋肉の力が強くなり舌の位置が正しい位置に戻ってきます。

・MFT(口腔筋機能療法)~後天的な筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく (MFT)により、舌を正しい位置に導きます。

・あいうべ体操&口テープ~今井一彰先生おすすめ!私も毎日やっていますが、費用もほとんどかからずいい健康法です。

※詳しいことは、歯科衛生士さんに聞いてみてくださいね!







2021年03月30日