人生100年時代、歯を削るのはやめたほうがいいと思います。
ましてブリッジ治療(無くなった歯の両隣の歯を削ってつなげる治療方法)なんてもってのほか‼
3本分の負担を2本で負担、今の日本の政治と一緒で「問題の先送り」でしかありません。
歯を削って人工物を接着剤でつけているだけだから、いくら丁寧に治療しても一生もつわけがありません(ブリッジの平均寿命は約7~8年といわれています)。
将来、問題が大きくなってかえってくるのです。
なので当院では歯の欠損部の優先順位は
①インプラント治療
②入れ歯
③したくないけどブリッジ治療となっています。
先日悲しいことがありました。30代女性の患者さん、
以前むし歯で前歯を1本抜歯、隣の歯は健康だったのでブリッジ治療はやめたほうがいいと説明、
インプラント治療は悩まれていたので義歯を作製しました。
今回1年ぶりに受診されたのですが、前歯6本がトランプさんみたいになっていました。
どこで治療したのか聴いてみたら福岡の美容クリニック。
ちょっと中に入り込んでいた前歯は抜歯されているし、4本の健康な歯は削られていて、その中の2本は神経までとられている。
おまけに歯肉のことは考えずに突貫工事で治療しているので歯肉は炎症をおこしている状態…この患者さんの人生は平均でも50年以上あるのに…絶句でした…。
当院のスタッフには、「患者さんの過去と現在と未来をイメージして、患者さんの将来のために最善の方法を考えて説明してくださいね」
とお願いしていますので、歯のことで悩んでいるときは気軽に相談してください。
当院の医療理念は「お口の健康と感動をともに創る」です。利益至上主義の歯科医院ではありませんので安心してください。
※下の口腔内写真は、ある歯科医院のインスタ写真。
「セラミック矯正」とうたっていますが、これは矯正治療ではありません。
皆様にはきれいにみえると思いますが、生体の恒常性を無視した差し歯なので歯肉が炎症をおこしています。
「今を輝きたい」と考える患者さんもいらっしゃると思いますが、
良心ある歯科医師なら本当の矯正治療を薦めて欲しいものです。
まあ歯科医院的にはセラミック治療のほうがすぐに利益になるのでいいのでしょうが…
患者さんの将来を考えたら疑問の治療法だと思います。