歯周内科治療とは

歯周内科治療とは…

位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)で、お口の中の細菌の種類や数を検査して、その細菌に合った薬を服用して、細菌とカビを除去していきます。
これらの治療で90%以上の患者さんに効果が期待できます。
歯周内科治療は、歯周病に効く薬を内服するのがポイントなのですが、もっと大きなポイントは、位相差顕微鏡でお口の中にいる細菌を確認することです。
歯周病菌が多いのか、あるいはカビが多いのか、もしくはどちらもほとんどいないのか。
細菌の種類と数が分からないと薬の選択ができないので、位相差顕微鏡できちんと確認することがポイントです。

 

 

歯周内科治療による1週間後のお口の症状の変化

 

 

日常生活での「カビ」と言えば・・・

・台所や洗面台の排水口のヌルヌル
・窓のサッシの結露でできるカビ
・お風呂場の壁のヌルヌル
これらのカビは、ただブラシでこするだけではなかなかとれません。それに、放っておくとすぐに生えてきてしまいます。
そのためカビの掃除は①カビ取り洗剤をつかって落とすこと ②こまめに掃除すること。
この二つがとても大切。
口の中のカビも同じです!
口の中のカビと細菌を除菌して、健康な歯と歯ぐきを手に入れましょう!

「再発」を予防するには

●定期検診
歯周内科治療で歯周病が改善したら、定期的なメインテナンスに移ります。歯周病を起す細菌に再感染してないか、また、お口の中が再感染しやすい環境になっていないか、歯科医院での顕微鏡を用いた定期検診を受けるようにしましょう。
定期的に検査と歯科医院でのクリーニング(PMTC)を行なえば、進行してしまう前に細菌やカビ菌の数を減らして歯周病を改善することができます。
もちろん、毎日きちんと歯磨きをしてプラーク(歯垢)を除去してくださいね。

●感染経路に注意!
人は、生まれたときには口の中に歯周病菌は存在しません。
でも、離乳食をあげる時の箸やスプーンの使い回し、キスやくしゃみ、回し飲みなどが原因で歯周病菌に感染することがあります。
家族間で歯周病菌をうつしあっている状態かもしれません。
家族みんなでお口のケアをしましょう。

●入れ歯
入れ歯(義歯)にもカビが付きます。入れ歯の清掃も丁寧に行いましょう!
目に見えないカビには、入れ歯洗浄剤が効果的です。

●タバコ
タバコは歯周病になりやすく、また治りにくい事がわかっています。
体の健康のためにもお口の健康のためにも、禁煙してみませんか?
歯周内科治療で、健康的な生活を送りましょう。

歯周内科治療症例